シンガプーラの歴史
"シンガプーラ"とはマレー語で"シンガポール"を意味します。シンガポールの街猫がシンガプーラの起源とされ、この種の被毛には、共に東南アジアの特徴である、ティッキングの入ったパターンと、こげ茶色のカラーが元来より備わっています。この種は1970年代前半に"Tommy Meadow""Hal Meadow"夫妻によって海外赴任引き上げに伴いアメリカに持ち込まれました。初期のシンガプーラのブリーダーはすぐさま、健康と気質を第一に、純血固有の身体特徴を固定するため繁殖を進めました。この繁殖の努力によって、数は多くないものの、広く愛され受け入れられる多様な純血の猫が作り上げられました。そして今日では世界中のほとんどの団体で認められるようになっています。CFAでは1982年に初めてシンガプーラが登録され1988年にはキャットショーのチャンピオンシップにも出場しています。シンガプーラの気質
シンガプーラの気質は、非常に人なつっこく、外交的で好奇心旺盛、遊び好きでありながら、手を焼くほどの悪戯ではありません。また、とても知性にあふれ人とコミュニケーションをとることができます。この気質がこの種のもっとも可愛らしい特徴のひとつとなっています。シンガプーラの特徴
シンガプーラは大きな目と大きな耳が際立った短毛の小さな猫です。第一印象では新しい色のアビシニアンのように写るでしょう。被毛のパターンは非常に似ていますが、よく観察すると、大きな耳が共通であることを除いては、異なることに気づきます。明るいベージュ色の肌は独特でピューマを思わせます。尾の長さは平均的で、足はとても小さく、胴は平均より短めで筋肉質でなければなりません。成猫の目はヘーゼルか緑色、もしくは黄色ですが、子猫の目色は成長にともなって変化します。初めてシンガプーラの子猫を目にする多くの獣医はその小ささのために、どこが悪いのかと考えてしまうほどです。シンガプーラは非常に成長が遅く、最終的な大きさになるまでに15ヶ月から24ヶ月必要です。成熟した雄と雌の体重に大きな差はなく、雄で2.7~3.7kg、雌で2.2~2.8kg程度です。